旧東海道沿い藤枝宿あたりの中心街、瀬戸川の神として鎮座している飽波神社。後ろの岡出山と一体化しているような社殿づくりで、青い空のもと神社とその後ろの森が調和していて、外から眺めているだけでパワーをいただけそうな神社です。
御最神 少彦名命
相殿神 瀬織津姫
蛭子命
大忍穂耳命
昔、境内の山すその小石のまわりから清らかな水が湧き出て泉となっていて、その水が諸病に効いたそうです。人々に命の水を恵み、また藤枝市を流れる瀬戸川の水害から護ってくださったことから、川関大明神とたたえられ、この社の土をいただくと洪水を免れるという信仰がありました。
もとは境内も広く社領も多かったそうですが、戦国時代に兵火により社殿を焼失。神主が御神体を守護して山下に小祠を建てて祀り、のちの江戸時代に現在の場所へ再建されました。
境内社として七ツ森神社と金山神社が鎮座しています。
藤枝では飽波神社のことを『あくなみさん』と呼んで親しんでいます。三年に一度、藤枝大祭りがあり、長唄による地踊りで賑わいます。

県道32号線の交差点にある鳥居。ここからも入れますが、車の入り口は裏手にもあります。

鳥居をくぐって進むと飽波神社と岡出山がお目見えします。境内だけでなく後ろの森も神域となっています。木々が社殿を包み込んでいるようです。

こちらが拝殿です。この後ろの森に本殿と境内社が鎮座しています。藤枝市中心地というこもあり、市内外から多くの方が参拝に来られます。J2に初昇格した藤枝MYFCが必勝祈願に来たり、サッカー上達守があったりと、サッカーのまちは藤枝ならではです。

拝殿の横にある湧玉の庭です。丸い石がたくさんあります。ここの説明書きには
『飽波神社の(あくなみ)は、昔湧波と呼ばれ、この山すその石の周りから霊水が、こんこんを湧き出て諸病や災難から人々を護ってくださったことから名ずけられたと伝えられます。
この(湧玉の庭)も同様の意味をもって居ます。丸石はタマ石とも呼ばれますが、このタマは(玉)で有り(魂)であり(霊)でありそれ故丸石はタマシイのいれものであるといわれます。丸石に願いをこめて祈願して下さい。』と書いてありました。現在、水が湧き出る泉というのは存在していませんが、ここが飽波の起源だったようですね。
飽波神社(あくなみじんじゃ)
住所 静岡県藤枝市藤枝5丁目15-36
アクセス 藤枝バイパス谷稲葉ICから車で約5分、無料駐車場あり
飽波神社ホームページ 飽波神社 (amebaownd.com)
近くには藤枝市観光名所の蓮華寺池公園があり、参拝と一緒に一日観光も楽しめます。
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